私たちにも求められる、即時対応可能な「高い意思決定能力」

私たちにも求められる、即時対応可能な「高い意思決定能力」

すでに9月から、気候は冬モードとなっているパリ。今では多くの方が冬のコートを纏っています。

この寒さが、さらに体を冷やすかもしれない現状がヨーロッパを駆け巡っています。

そうです、ロシアからの天然ガスの供給停止による光熱料金の爆上げです。

既に家内からは、「今年の冬は寒さに耐えないといけないのかな。」と告げられました…。

これまでは、ある程度の備蓄でなんとかしのいできたEUですが、先日行われたEU各国が集まる会合でロシア国民へのビザ発給停止で「水面下では荒れに荒れている」ことが露呈しました。

フランスは、人道的視点から国民への「締め付け」は行わない方針を打ち立て、今でもマクロン大統領がプーチン大統領に必死の説得を行っています。

しかしながら、「一度穴に火が付いたから、後戻りはできない」と言わんばかりに、周囲の助言は皆無なのかもしれません。要は、「ひっこめ方も、ひっこめ処も分からない」状態なのかもしれません。

英政府は、ロシアが核実験の準備をしている可能性が高いと報道しました。

これも、様々な想いからの「パフォーマンス」で終われば良いですが、万が一戦闘で使用された場合、EU各国はどのように反応するのでしょうか。

こんなたった一人の言動が、今では世界中の経済の流れ、経営の意思決定に大きく影響を及ぼしています。

IT関連の事業は、コロナ禍でも「驚くような価格上昇」は観られず、むしろネット事業への爆発的参入によって潤った業界ともいえます。

しかし、コロナの終焉が近づくとその勢いは弱まり、さらにロシアの情勢によって「少しずつ坂を転げ落ち始めた」とも言われています。

その一つに、Twitterの買収やTikTokへの圧力など「大きなところを叩くことで、なんとか正常に戻そう」としていると指摘されています。

今や広告といえば、ネット!…、となったこの時代に多くの経営陣は「いかにネット投資をおこなうのか」が大きなカギを握り始めています。

テレビはオワコン、そんな言葉も薄れ始めていますが、それでもあの大手広告代理店がデータセンターの占拠に動き始めたとなると話は変わってきます。

既に、「ネット業界の広告代理店の老舗」は参入障壁を築くために、GAFAなどと提携して「簡単に手にできない技術」を構築しています。(それがMetaなんですよね…。)

さて、今日の話を経営者の視点で見ると、非常にマイナスが多い中でのチャンスを拾い上げる「意思決定をどのタイミングで行うか」となります。

多くの日本企業は、ある程度の大きな物理的投資を行う際、その時期を「区切りの良い時」を選びます。大手なら四半期ごとですが、中小企業では年度末でしょう。

しかし、固定費となる原材料の高騰や変動が激しくなっている人件費など、「基本的な経費」を考えると、意思決定はより即座に行う必要があります。

この意思決定こそ、プーチン大統領が「いつ、どのように」がブレ始め、ひっこめれないのと同じように経営者も今まで以上に先見性の深さが求められます。

日本は、例えヨーロッパで大惨事が起きても「遠い国のお話」程度で終わるかもしれませんが、様々な業界が金融からITで繋がっている以上、無視はできません。

その昔、うまい棒が10円で買えた時代が、いよいよ30円・40円となる時代が目の前まで来ています。

さて、皆さんはこの「マイナスともいえる経済状況下」で節約以外にどのような対策を考えますか?

ちなみに、政府は動いたとしても「日銀さ~ん、対応お願いね」というだけで、何もしてくれません!

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