嘘が際立ち、真実が消える情報戦
5月に入り、日中はカンカン照りですが、夜は急に冷え込み暖房が必要なパリ。街行く人の服装の差が激しです。半袖の方の横に、ダウンとマフラーの方が並ぶ…。違和感という言葉では間に合いません!
温度差…という簡単には話せないのが、現在のウクライナの情勢です。
日に日に、世界への影響が出始めており、締め付けを厳しく行うアメリカ・イギリス・ドイツでは「今のままで、本当に大丈夫なのか。」と心配の声が上がっているようです。
当然日本でも、食品や加工品など普段何気なく買っている商品の一部に影響が出始めており、先6か月後にじわりじわりと品不足や値上げの波が襲ってきそうです。
無論、2年続いたコロナ禍での売上激減を取り戻すには、価格を1円でもあげるのは必須事項ではありますが、消費低迷につながる可能性があり、なかなか踏み込めずにいたのは確かです。
大手企業では、世論や業界の動向を見つつ、「情報の波に埋もれるように」値上げの発表を行う数が増えており、「え?気づいたら値上げしたんだ。」と知らぬ間に受け入れてもらえるようにタイミングをはかっています。
現在では、ネットニュースになるので見落とすはずがないと思われがちですが、あまりにも多くの下らないニュースが多いために、生活に直結する情報が埋もれていきます…。
このように、私たちのくらしの中で起きていることでさえ、「一体何が本当なの?」と首をかしげる情報が飛び交っているということは…、ウクライナ・ロシアの情報は容易に正誤を下せない段階まできています。
ロシア側からみた「西側の情報」は非常に偏った内容が多く、全てはアメリカを中心に操作されているとロシア国内で流れていると聞きます。
このことについて、ロシアの方々に直接聞きたいのですが、何度メールを送っても連絡が取れません…。
私の知り合い(仕事仲間、麻雀仲間)は、私の知る限り中立な考えを持った人たちです。…が、もしかすると周囲に「今は、西側の人たちとは連絡を取るな」と言われているのかもしれません。
誰しも、自分の国がしていることは正しいと思いたいし、思うべきところもあります。
と同時に、おかしいと唱える人がいても問題ないはずです。
この「摩擦」とも思えるぶつかり合いが、やがては今回のような事態を招いてしまいます。
さらに、この摩擦は「人を強制的に誘導すべき」という流れを生み出します。
この流れによって、真偽が確認できない噂を創り上げていき、真実でさえ偽造と扱われてしまいます。
がゆえに、日本の報道でも「ウクライナ政府によると…」という言葉を足さないといけなくなっています。
情報として流れてくる、今回の事態で失われた命。この数字についても正確さに欠けています。
本来であれば、数ではなく「無意味に失われている」ということが大切なのですが…。
争いは、極力避けるべき。しかし、人の想いが強い、もしくは過剰なほどに熱をもった時、想像以上に「事」は大きくなります。
人の色恋と同じです。結婚・離婚と同じです。
それでは、どのようにこの情報戦と向き合うべきか。
物凄く簡単です。「見なければいい。耳にはいってきても、入れなければいい。」
こんな簡単なことでさえ、できなくなりつつある現代。さて、私たちはどこへ向かうために情報戦を強いられているのでしょうか。
#towabumi
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