相手の理を無視した「リーダーの決断」

相手の理を無視した「リーダーの決断」

 

2020年から、何かと世界が不安定になり、向かうべき場所は分かっているが、なかなかたどり着けないもどかしさが多くの人々の心を支配しています。

フランス人のケセラセラ、日本人の過剰なほどの周囲への気配り…、「ちょうどいい感じ」な人種はなかなかいませんね。

YouTubeのおかげで、外にいても日本のニュースがしっかりとリアルタイムで観れるようになり、時折テレビ朝日とAbemaTVの共同制作の討論番組を「流し」で観ます(聴きますが正しい。)。

現在(22/3/21)ウクライナは、大国で元兄弟のロシアから「とんでもない喧嘩」を売られて約1か月が経とうとしています。

今回の出来事について、(世論の流れは、「目指すはダイバーシティ<多様生>」なので…)多面的な意見・批判が出ているのは、皆様も感じられていることでしょう。

どんな理由であれ、「人の命を奪う」ことは決して許されるべきことではない…、報復は報復を呼ぶだけ…、何千年と「この地球上で繰り返されてきた過ち」がウクライナで起きています。

その終わりに必ず「このような悲しみ・苦しみは繰り返してはいけない。教訓として、胸に刻もう。」と皆が口を揃えて言います。

悲しいことに、この言葉と想いは約70年で薄れ消えていきます。(いわゆる世代交代)

報道では、ロシア兵がウクライナに逃げて、「戦いたくない、こんな戦いになるとは聞いてなかった。」とお笑い芸人が言うようなセリフを、血の気の引いた苦い顔で話すロシア人の若者を見ると胸が苦しくなります。

既に様々な場所(世界中で)議論されている、「この出来事の落としどころ」ですが、当のリーダーが最終ゴールを見せていません。

見せていない…、のではなく「他の誰にも伝わっていない」というのが正解かもしれません。

今回の出来事は、会社でも同じことが起きてしまいます。リーダーは明確にゴールを定め、周囲に伝え、行動を決める、しかし残念なことに社員は理解せず、職を失う=収入が無くなることを恐れて、言われるがままに行動します。

やがて時間と共に、自分達の歩む道に疑問を持ち始めます。「本当に、このままでいいのだろうか。」と。

だからこそ、企業は社員の士気を上げるため、常に命題を打ち立て、明確な目標設定を行い、進むべき道の歩み方=スローガンや教訓を共有し、目標達成への目的と手段を準備します。

今回の出来事において、専門家の方々の見解で、いくつか「やはりな」というものはあります。

例えば、「圧倒的な戦力の差があるのに、なぜここまで長引いているのか。」です。

答えは至って簡単で、「皆がリーダーが掲げた命題をいまいち理解できず、第二・第三の目標と達成しなければならない結果だけが伝えられ、手段ばかりが問われ、相手の力を知らずただ見下したまま、甘い予想で行動に出たから」です。

ウクライナの方々は、本当に勇敢です。コロナと同じでどこからどれだけ侵入してくるのか、見当もつかないなかで「家族を守る、国民を守る」という志だけで、あの大国を押さえつけているのですから。頑張れなんて、簡単には言いません。どうか、自らの意思を貫き通して下さい。

ロシアの方々は、本当に可哀そうです。誰も望んでいないことが世界で起きていて、母国の評価がだだ下がりであるとは知らない人もいるのですから。嘘か本当か分かりませんが、今でもプーチン大統領の決断を正当化する国民はいるようです(いてもおかしくないです)。これを簡単に、「洗脳」ということはできません。生まれ育った環境が、望ましくなかった…と感じるだけです。どうか、できることなら、自らの意志で情報を探索し、取捨選択してもらいたいです。

企業も、国も、団体スポーツも「リーダーによって」進む方向は大きく異なります。どれが正しいかなんて、正直誰にも分かりません。

フランスのマクロン大統領は、何度も対話の機会を設けました。しかし、無駄です。対話でどうにかなるなら、ここまで来ていません。

相手の理など無視した、孤高のリーダーの決断。進むも地獄、下がるも地獄。さて、いつ落としどころが見つかるのでしょうか…。

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