10年という年月

10年という年月

 

「トワブミ」のあいさつ文で既に書きましたが、私は2012年4月から先月までの10年間、「ら・まるしゅ」という情報誌をPDFにて発行していました。

本音を言うと、気づいたら10年経っていたのと、一度だけ「このまま続けていくべきか」と悩んだことがあります。迷うことなく進めることは理想ですが、私も人間です。少し悩みました。

決して、「書くことがないから…」と悩んだわけではなく、基本として伝えたいことは至っていつもシンプルだということに気づき、それを一言書けば終わる、と思いました。

その昔、「研究」という場に在籍していた頃、「戦略」という言葉に違和感を覚えました。

私の師匠の研究対象は「企業戦略(競争戦略)」であるにも関わらず、在籍中に先生の口から「戦略」という言葉が出たのはほんの数回でした。

経営学(本当は社会科学というべき)の学問で、「戦略」「戦術」「ターゲット」「武器」といった用語を使いだしたのは、アルフレッド・チャンドラー氏と言われています。

この方の履歴は割愛するとして、今思うと「これらは分かりやすいが、使って良い言葉なのか」と考えてしまうのは、私だけでしょうか。

考えるに、「勝ち・負け」がこの世の中で最もシンプルで鮮明な結果であり、それらを追求するならば、「戦いを挑み、明確な結果を残す」となります。

そのため、戦争用語が最も分かりやすく、使いやすかったと言わざるを得ません。

大人が、「この企業戦略が…」と言っておきながら、子供たちに暴力的なゲームを禁ずる…、どちらにしても大人の勝手な都合というものです。

さて…、話がずれましたが、私は「戦略」とは使わず、「計画」という言葉を使っています。

「戦術」と言わず、「方法・道具」という言葉を意識して使っています。

そして、企業活動の話をする際、必ず「山登り」と「恋愛」を例に説明します。

私がシンプルに伝えたいことは、私の人生計画の頂上にあります。命題といっても良いかもしれません。

これまで、何度も山登りに挑戦しては失敗し、途中下山してきました。

人に伝えるとき、「あそこが頂上だよ、頂上にはこんなものがあるらしいよ。」と伝えるのが一番早い、ということになります。

その言葉は「皆さんの心の中に当たり前にある言葉」ですが、(特に日本人の方は)あまり口にしません。

たった二文字の言葉を伝えるために、色んな方法・道具を使いますが、なかなかたどり着くことができません。

しかし…、最も難しく誰も解いたことがないために、永遠のテーマとも感じています。

10年という年月をかけて、その目標に向かって書き殴りましたが、1合も進んでいないのかもしれません。

勝ち負けがあってもいい。差が生まれてもいい。私たちが目指すべき場所(目標)は同じであり、登り方・タイミング・計画変更は人それぞれです。

だからこそ、ここで永遠への文を書きながら、その目標に向かって歩き始めるとします。

次の10年のために。これからの誰かのために。

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元記事:コチラ